獣の樹 (1日目)

獣の樹 (講談社文庫)


本日は舞城さんの本を読んでおりますが、まずはあらすじからご紹介したいと思います。
◆あらすじ(文庫本裏表紙より原文ママ
ある日ある朝、西暁町で十四歳くらいの僕が馬から生まれる。記憶も名前もないままヒトとしての生活にようやく馴れてきたころに、蛇に乗る少女 楡が現れ、僕を殺人現場に誘う。失踪した父親。地下密室。殺人。獣の大革命。そして恋。混乱と騒動の中、僕は暗い森を駆ける駆ける駆け抜けていく。<100周年書き下ろし>
「なにこれツッコミどころ満載じゃん(笑)」と思った方は一般人です。ですがそれを分かった上で、あえて私はこう言いたい、「では見てるから存分にツッコんで見ろ」と。人が馬から生まれることが変か変じゃないかなんて、舞城王太郎さんの作品の大事なところはそこじゃないんだよ!
シュール、理不尽、ギャグ、決めつける色眼鏡はいろいろありますが、舞城王太郎さんの作り出す世界のありのままを受け止め許容した先にこそ感じるべき魂が存在します。馬から人が生まれたからなんだってんだ。ありえないとかきっと何か深い理由があるんだとか考える前にやることがあるだろ!まずはどうにかして生きなきゃ! 舞城さんの作品はいつだって登場人物の命と魂の力強さを試させます。読者は読者で常識が通用しなく答えも見つからない理不尽な世界の中で、自分のアイデンティティーの限り作品にツッコミ続けるか、思考を放棄して世の無常になすがまま身を委ねるかの選択を強いられることになります。舞城作品にツッコミを入れること自体は無粋ではありませんが、ハンパなく濃厚な物語の前に作品の最後までツッコミを続けることは並大抵のことではないでしょう。とてもじゃないけど私には無理でして、作品の喜びも悲しみも理不尽もそのまま受け止めなくてはなりません。つまり舞城王太郎さんの作品にツッコめる人間は、尊敬すべき揺るぎない自我を持った人間なのです。
何故か馬から生まれることになった"僕"。記憶も名前もないけど今日を生き、明日を生き抜かなきゃならない。優しくしてくれる人間から愛情と恋を知り、"僕"は前に向かって駆け抜けていく…、そんな"僕"の命の物語。



…みたいな感じなのかもしれない。
いや知らんし!まだ全部読んでないし!やだなー真面目に読んじゃった? HaHaHa!
まあね、舞城さんの作品はよーわからんめちゃくちゃなストーリー展開になることはあるけどね、難しいことは考えずになんか楽しいと感じたら素直に楽しむのがイイと思うんだ!舞城さんの作品はどんなのかと言うとね、楽しいんだよ!