百年の孤独 (3日目)

ガブリエル・ガルシア=マルケス
百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)


ブエンディアさんち滅んじゃったよ。百年の孤独も読み終わりです。
マジックリアリズムとはいったいどういうものか、一度はっきりさせてみたいと読んで見たこの本ですが、イマイチはっきり何かを掴めたわけではないというのが正直な感想ですかね。物語の途中でちょっとだけあった、空飛ぶ絨毯とか歩き回る先祖の霊とかがまるで朝起きたら歯を磨くくらいの自然さで登場しているところかな?後は神様の視点(三人称とはちょっと違う感じ)でものを語るやつも、マジックリアリズムの作風の一部っぽいですね。うん、確かの他のもそんな感じだった。
えーとこの百年の孤独は、マコンドという村を新しく造った最初の人々の中の、ブエンディアさんとその子孫が繁栄(そして衰退)するまでの出来事を書いたお話となっていました。孤独っつーのは、ブエンディアさんの家系なら誰もが一人ぼっちになりたがる癖を持ってるあたりが該当するっぽい。一人で趣味に没頭するとか、最高だよね。
この家族男女関係だらしねぇな!とか、初代の女ども滅茶苦茶長生きで最後まで完走するかと思ったよ!とか、適当に楽しんでおりました。ちょっと古典っぽい雰囲気がある本ですが、読んだのは改訳版ですし気楽に読めるものでした。しかし同じノーベル文学賞受賞作家である川端康成の「伊豆の踊子」でもそうでしたが、美人姉妹がいて結婚相手を選ぶのに、一番若い娘(9歳)をあえて選ぶとかロリコンは時代を偉人を問わぬ性癖なのかと錯覚しそうになります。
しかし、やっぱりマジックリアリズムは面白いですね。だからと言って全部好きになれるわけじゃないですが、特に意識して追いかけていきたくなるジャンルです。