モダンタイムス (2日目)

モダンタイムス(上) (講談社文庫)


読めば面白くなるだろうと思っていたけど、読み進めていくうちにホントに面白くなってくるから困ります。
モダンタイムス、上巻を取り敢えず読み終わりました。
なんかねー、お話の方はだらだらと進んでいくのよねー。人を雇って夫をボコボコにしちゃうような猟奇的な女が主人公さんの嫁だと思えば、昔のテロ事件かなんかの団体からも手荒い連中が主人公さんの元にやってくる。何かとお話の途中で出てくる友人さんは、小説家の井坂好太郎というどこかで見たことのあるような名前をしているしで、いろいろとお話の軸になりそうな出来事が起こっていると言えば起こっています。それらがそれぞれ個性を主張していて、凄い違和感を放ってます。でも意図的にそうしてる気もします。そう、まるで関係なさそうなことが取り留めもなくだらだらと綴られていくように思われるのが、現在の感想。
なにこれセルフ二次創作?とよくわからない喩をしてしまいそうな状況なのですが、猟奇的な嫁さんとテロリストの事件はどちらも無関係に主人公さんをボッコボコにしてしまいそうで、単純に襲い来る障害が二つあります。家では嫁と戦い、会社では謎の組織に追われる主人公!そして嫁と謎の組織が出会ったとき、更なる戦いの幕が切って落とされるのであった!
なにこの怪獣大決戦。まだ出会ってないけど。
でもちょっとワクワクしてくるじゃないか。嫁どんだけ怪しいんだよ、なんですぐに仕事人を手配できるんだよ。
お話のメインは、特定の言葉で検索すると次々と事故に見舞われるという得体のしれない組織的事件の方なのですが、純粋に手掛かりを辿って真相に迫る方法の他にこの嫁をぶつけたらどうなるのだろうという邪な考えがよぎります。ちょっと反則っぽい感じがするの。
あと井坂好太郎。こいつはこいつで、Webでの書き込みが作家のイメージをどーたらこーたら、とインターネット上に感想を書く読者に向かって何やら物申します。お、俺の事かー!
まるで関係せずに、好き勝手進んでいくようなそれぞれの物語。なんだなんだ、最後にはこれらをまとめ上げてラストにでも持っていこうというのか作者さん。何か想像もつかないような事を着々と準備してくれているようで、今後の展開がまだまだ気になりますね。
ただどういうお話なのか、今のところは知らん!わからん!