魔王っぽいの!(2日目)

魔王っぽいの! (ガガガ文庫)


昨日私はこの本の第一印象で、「あんまり変な魔王の本ばかり出てくると、そのうち正統派の魔王を復権させる為に世の中の誰かが立ち上がるんじゃないかなぁ」みたいなことを書きましたが、なんとこのお話自体が”正統派の魔王像を世に広める為に立ち上がる”内容でちょっと驚きました。俺の思考は既にトレースされている!?
なんという事でしょう、本書の発想のレベルが私のおつむとどっこいどっこいなようです。道理で楽しいわけだ。
もうね、うえぇぇ!って驚いたりね一生懸命お絵かきしたりね、みんなでお家に集まってなかよく遊んだりするんだけどね、まるで昔保育園にいた時を思い出すかのようなとってもピュアな雰囲気をぼくは読んでる時に感じたんだ。というか登場人物を園児に設定してもたぶんしっくりくるぞこれ!一応高校生だよな!?
ともかく本書を読んでいるとき私の思考力は確実に6歳以下まで落ち込んでいたことでしょう。でなかったらこんなくだらない内容で笑っていられるはずがないじゃないか!ハァ、ハァ…、さらりと恐ろしいことをしやがって…!ばかやろう!元に戻らなくなったらどうすんだ!
ええもう、魔王っぽいのが何をするかなんてどうでもいいでしょう。かわいい女の子が出てきて、主人公くんがひたすらセクハラします。それで説明は十分です!それ以外の内容などない!あ、あと読むと確実にバカになる!
もはや内容より、こんなお話を書きだす作者さんの素性の方に興味がありますが、読み終わった後著作リストを見てみるとなんと昔一度読んだことのある人で少し驚きました。こんな変態そうそう忘れるものじゃないのにな…ああ、2年前に読んだ「今日もオカリナを吹く予定はない」のブルマ野郎か!あのときのブルマに対する想いは一ミクロンも私を揺さぶることはありませんでしたが、今作のエロゲに対する情熱は私のハートまでしっかり届いたぜ!あなたの本当に好きなものはブルマではなくてエロゲだったのですね…。とうとう本音を語ってくれて私は嬉しいですよ…ウフフフ…。
ぶっちゃけて結論を言うとおもしろかったです。