The MYSTERIOUS BENEDICT SOCIETY and The PERILOUS JOURNEY (27日目くらい)


現在、378/440ページ目。まだ読んでます。まだまだ読んでます。もうすぐ一ヶ月が過ぎそうですね。
どうもこんばんは。ミステリアス・ベネディクト・ソサエティー・ツーのお時間です。
長かった(俺の)戦いにもようやく終わりが見えてきましたね。あと一週間くらい毎日頑張り続ければ最後まで行ける分量を残すところとなりました。あと一週間もかかるのか…
さてそろそろお話もクライマックスを迎えるところですし、ここらでお話を一度振り返ってみましょう。
前作で集まったミステリアス・ベネディクト・ソサエティーの四人の子供たちですが、基本的に追加なしの同じメンバーで今作も進んでいきました。前作の終わりからだいたい一年後に、みんなのボスであるベネディクトさんから「プレゼントあるよー」と連絡が来て、久々にみんなが集うところから始まります。んで、集まったはいいものの、肝心のベネディクトさんがプレゼントを用意している途中で拉致されちゃったので助けに行くことになりました。敵は前作のラスボスでして、そいつが復讐しにやってきたんですね。
サブタイトルの「The PERILOUS JOURNEY(危険な旅)」の通り、子供たち四人で船を使い電車を使い、国を越えるの旅に出かけていきます。日本だと国境を越えるとなると結構大事ですからね、なんかスラスラーっといつの間にか主人公たちが言葉の通じない土地にいるのがちょっとしたカルチャーギャップでした。おおっとそうか、ここは日本じゃないんだよなという感じ。
そしてそれぞれ特技を持った四人の子供たちですが、今作は明らかに主人公のレイニー君無双状態で進んでいきます。まあ彼の才能は鋭い洞察力ですから、どうしてもお話の進行役としていいところを持っていくのは仕方ないんですがね。でも他の奴らが若干不憫でもある。
基本的に行方不明になったベネディクトさんの足取りを追うのは、レイニー君の推理に頼っていくことになります。次に活躍するのは肉体派のケイトさん。木に登ったり穴を掘ったり、実際に行動するのは彼女の役割です。旅の途中で敵に襲われたりもしますが、それも彼女がぼっこぼこにしたりぼっこぼこにされたりしながら対処する場面が多かったですね。他のメンバーはほとんど戦う場面はないんですが、彼女はヘッドに打撃を食らったりボディーブローを食らったりと一人リバースしながら戦っていました。女の子に何やらせてんだ。知恵のレイニー君、力のケイトさんみたいな構図でいいコンビを築いていました。
圧倒的な記憶力と十数か国語を読めるハゲのスティッキーの能力は半端ないですが、やはりこいつはネット検索するように使ってやらないとダメなのは相変わらず。こいつ…ただの道具に成り果てたか…!
一人お荷物のコンスタンツちゃんも相変わらずですが、この子は四人の子供たちの自立を促すうえでやはり重要なキャラクターですね。他のメンバーはだいたい13か14歳くらいの、まだまだ大人と言うには若い年齢がそろっていますが、このコンスタンツちゃんはなんと前作の時点でようやく2歳を過ぎたばかりという、子供というよりもはや赤ちゃんくらいの歳でございました。この秘密は前作の最後で明かされるんですが、それまで他のメンバーに余裕で食ってかかる胆の太さでしたのでそこまで若いとは思わせないミスリードがされているんですよね。精神年齢的にはほかのメンバーと同等の、ある意味一番の天才児です。
それでまだ子供のレイニー君たちですが、このコンスタンツちゃんがいることによって無理やり大人にされてしまうわけですよ。弱音を吐けないしわがままも言えません。それにコンスタンツちゃんが駄々をこねたら叱ってやらねばなりません。どうしても大人として振る舞わなければならなくなるんですよね。いやー、上手い人物配置です。
ええ、お子さんに進めても大丈夫なとっても真面目な内容の本です。濁りきってる私にはとても澄んでるように感じます。