もう誘拐なんてしない (2日目)

もう誘拐なんてしない (文春文庫)


まあ苦笑いだったりしょーもない笑いだったりと種類はあれど、最後の最後まで笑いの詰まったまっこと楽しいお話でありましたね!
もう誘拐なんてしない、読み終わりです。いやぁ、このユルさ加減はイイもんです。
さて、タイトルにある通り誘拐のお話で一本行くのかと思っていましたが、そんな程度じゃオレは済まさんちゃ!とばかりに出てくる謎の死体と降りかかる殺人容疑。流石に予想外ではありましたが、なるほどミステリーをメインに執筆している作者さんらしい展開であるなと納得できる予想の裏切り方でした。エンターテイメントに徹してとことん楽しませに来てくれます。
オイ、もうちょっと主人公くんに良い目見させてあげちゃれよ!と、もう少し続きを読んでみたくなるくらいの愛着がキャラクターたちにも湧きましたし、でもどこまで行っても大笑いじゃなくてしょうもない笑いが続くんだろうなという気の抜けるような予感もありますしで、まあなんというか僕は嫌いじゃないってことさ。