こうして彼は屋上を燃やすことにした (2日目)

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)


( ゚Д゚)  お、おおぅ…思わず震えがくる痛々しさで全編突っ走りやがったな…
どうもこんばんは。こうして彼は屋上を燃やすことにした、読み終わりです。
た、たまらねぇです…。登場人物の痛々しさに鳥肌ものの私です。まあ、いい歳してクオリティの低いオズの魔法使いごっこしか出来ない時点で悪い予感はしてくるというものですがね。(だからトトの役を無視するなとあれほど…)
いやぁ、実に楽しくないお話です。自殺をするために屋上にやってきた、でもどうせ死ぬなら復讐をしてからに、そんな動機で集まったメンツの心の病気につける薬なんて探すだけでも面倒になるものです。主に思春期に罹る流行病みたいなものですね。ほっとけば勝手に治るんじゃねという気がめちゃくちゃするのも面倒に拍車を掛けます。恋人に振られたから死のうとしたか!そうか! まあ、私は面倒に感じる人間ですの。
あとは次々と起こる学校での不祥事の事後処理が、ちゃっちゃとテキトーに流されちゃってるのがつまんなーい!作者ァ!見せ場が終わった後で燃え尽きるの早いよ!例えば喧嘩が終わった後とか窓硝子を割った後とか屋上を燃やした後とか、一番面倒事になるのは普通その後のときじゃないですか。やべーよやべーよとドキドキしながら続きを読むとあっさりと平和になっちゃってて、こんな世の中でイイのかともやもやもしちゃったYO!
ただ、そんな雰囲気でも全編に渡ってキッチリやり通してもらえると、なんだか完成された美しさみたいなものが醸し出されていました。痛かったけど、最後まで痛々しいまま突っ切ったその姿は嫌いじゃないですよ。