ほたるの群れ1 第一話 集

ほたるの群れ〈1〉第一話・集(すだく) (幻冬舎文庫)



(; ゚Д゚)  ど、童話物語の人がきたー!!?
ビビったよ!あんちゃんビビったよ!本屋さんに行ったらさりげなく置かれてるんだもの!「お、向山貴彦さんの新作出てるじゃん」みたいな、さも新刊がしょっちゅう出ているかのようなノリでナチュラルに思い出したボクを褒めてやりたいです。グッボーイ
この作者の1999年刊行の童話物語は、私のファンタジー人生の中でも頂点に君臨する面白さのファンタジー作品でして、個人的にも大好きな作品なのでございます。なのでもちろん他の作品もぜひ読んでみたいと探してみたところ、「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」という教育っぽい本のシリーズぐらいしかありません。なんと私の期待するような小説はそれ一つですと。唯一にして最高の作品とは…、カッコイイじゃない作者さん(ちょっと泣きながら)。
たぶんもうこの人は作品を出さないんじゃないかなと思うけど、キミのことはずっと忘れないよ!と勝手に思い出の彼方に殿堂入りさせていたところ、2011年の4月に「ほたるの群れ」がひょっこりと刊行されていたというわけなんですね。そして冒頭の叫びに戻る。
さあて、では待望の作品がいったいどんなお話なのかさっそく見ていきましょう!ワクワクがとまらないね!

―――歴史の狭間で暗殺を請け負ってきた極秘組織「会」。偶然その殺人事件を目撃してしまった少女・小松喜多見は「会」に拉致され殺されそうになる。彼女に残された唯一の希望は、繋がったままの携帯電話。だが電話の相手はごく普通の少年、同級生の高塚永児だった。果たして彼らの運命は?十代の殺し屋たちの壮絶な死闘を描く、鮮烈シリーズ第一弾!―――

(; ゚Д゚) く、黒歴史設定ど真ん中で来るだと!!?
そんな危険球はライトノベルでもなきゃ放る人なんていやしないと思ってたのにまさかのこの作者!面白がることはあっても面白かったことは実はあんまりない黒歴史設定でまさかのこの作者!「組織」って!「歴史の狭間」って!マジですか!
ええい、設定だけなら冷や汗ものだが書き手の信頼度はその辺のライトノベル作家の比じゃないですぜ!きっと面白いと信じてる!
(読む)
(*´ω`*) はい、とてもおもしろかったです。
安心と信頼の作者さんでございました。この人ほどの書き手になれば、文章で殺人に優しさを込めることができるという。どうして殺そうとしてる人間に向かって「あ、この人優しそう」なんて想いが湧き出るのでしょうか。丁寧に綴られた情景描写と心理描写のなせる業ですか。ボケっとしてたら安心して殺されそうです。殺し屋怖いよー!
特殊な訓練を受けた中学生が、一般生徒の主人公を相手に次々と襲いかかる!こんなお話がライトノベルの刊行ラインナップに並んでいたら物凄い危険臭がしますが、逆にこの作者さんがどのようなお話を展開していくのか非常に気になりますね。
続きがとても気になりますが、お話の方はなにか大きなお話が始まったところで終わります。容赦ない続編フラグ。中途半端もいいところではあります。うん、待つ!喜んで待つ!
この「ほたるの群れ」は「E★エブリスタプレミアム」という小説やコミックの携帯用投稿コミュニティサイトで掲載された作品のようでして、続きもこれからどんどんでてくるんでしょう。たぶん。
取りあえずE★エブリスタのサイトをあさってみましたが、向山貴彦の何の手がかりも得られなかった自分がここに。どこに掲載されてたんだチクショウ。まあいいや、文庫版は全部書き直しとかしてるらしいしそっちを待つもんね。