羽月莉音の帝国7 (1日目)

羽月莉音の帝国 7 (ガガガ文庫)


高校生が部活動の一環で本気で日本転覆を目指すお話の7冊目ですが…、もうそれ以上のシリーズ未経験者向けの説明はすまい。7巻目までの道程を紹介するだけで私の気力が付きかねます。まあいろいろ濃い話があったんですよ。
さてそんな日本の高校から始まった部活動ですが、今ではすっかり世界を股にかけて戦闘を繰り広げるようになってました。会社を経営して経済活動をする割合が、銃で身を守りながらの交渉活動の割合とどっこいどっこいになってきてさあ大変。物語は次第に武力闘争へと遷移しかけているかのようです。
ええもう目の前で人が死ぬなんて日常茶飯事。確か一部のメンバーは敵とはいえ人間を何人か射殺しちゃったりしてたはずです。いやー凄いですね。よく心が折れずに商談に出かけられますね。クレイジーですね。
一応今回のお話ではおりおりさんが心が折れかける場面がありましたが、それでも良く持った方だと私は思いますよ。おりおりさんは巳継さんとそろそろ落ち着いた生活をしたいと思っているわけで、ロシア国家の武力部隊にテロリストとして鎮圧されながらのお願いとしては実にささやかで涙が出るほどごもっともだと思いました。
ただ他のメンバーはどうも命の危険にさらされているのが部活動のせいだと気付けないみたいなので、おりおりさんの願いが実を結ぶのは残念ながらまだまだ先でしょう。あとおりおりさんは巳継さんにラヴ注入♡なので、巳継さんが気に掛けてあげればどこまでも付いてくると思われます。まあ、ちょろい女です。
というか本当に世界を相手に戦闘し始めている革命部の部員たちですが、あいつら本当に何と戦ってるんだろうという気になってきました。何かクレイジー姉さんが目的っぽい事を言ってた気がしますが忘れた。まあいいや、とにかく今の部員たちはロシアと喧嘩してます。すげぇ…国と戦い始めたよこの子たち…。