ディスコ探偵水曜日 (下)

ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫)


なんじゃこりゃぁ…なんじゃこりゃぁ…!!
上中下巻に及ぶボリュームも三日かけて読み終わりです。最初は迷子探し専門の探偵としてスタートしたお話ですが、そのうち殺人事件に巻き込まれ推理物に変化し、時空を操る能力に目覚めた後死人も平気で蘇るようになり、世界の終わりと始まりの狭間で三億人の子供を攫うことを決意して終わりました。俺は嘘は言っていない。
まあまっとうなミステリーになるとは始めから思っていなかったので、早々にお話が脱線したというかおかしくなってきたのは予想の範囲内でした。そんでどんどんお話はものすっごい遠ぉーくへぶっ飛んで行って、いやーこれは新記録でたんじゃないかと思うくらい遥か彼方へ飛んでいきましたよ。
なんか舞城氏の他の作品にも出てくる名前がちらほらと出てきますが、別に同じ世界のお話というわけではないようです。九十九十九(ツクモジュウク)という名前の探偵が出てきますが、作者の同名の小説「九十九十九」に出てくる探偵とは別人だと思います。俺の知っている九十九十九は目から怪光線を出して人を気絶させるイケメンだった。いや、頭を三つ持った化け物だったかな?たしか鳴き声は「ほうなぁ〜」って感じで…、まあとにかく別人です。ルンババ12という探偵も他の作品に出てきますが既にそこでぶっ殺されたりしてますし。とにかく名前だけいろんな作品から持ってきているようです。
ここまでずらずらといろいろ書いてきましたが、内容に繋がりというかいったいどいう言うお話なのか一向に見えてきませんね。でもね、お話自体がそうなってるからね、仕方ないよね。うん、そんな感じのお話なの。
いやあ、面白かった。面白かったけど面白かったかぁ?と思わなくもない面白さで取り敢えず僕は好きか嫌いかで言えばスキです。とってもへんな作品です。