美女と竹林 (2日目)

美女と竹林 (光文社文庫)


なんとこやつの正体はエッセイであったか。そう作中で言明がありました。
取り敢えず美女と竹林の名の通りに竹林へ竹を刈りに出かけようとするんだけどどうもスケジュールが合わず、仕方がないから妄想と己の語り口だけでひたすら苦心しながらページを埋めていくというのが読んだ印象。なんというぐだぐだ感なことか!それもまたよし!
そしてもう一つ思うのはこれは作者のブログの延長線上にあるような本だなぁということ。森見登美彦さんのブログを軽く眺めてみれば、この本に出てくる明石さんや締切次郎なんてものがちらちら登場しています。ちょこっとしか書かれてなかった奥さんの話もブログの方にもう少し詳しく書いてありますし、万城目学さんにパンチを喰らわした件についても同様に書かれていたりします。続きはWEBで、に近いものがある。
語り口も一緒ですしね。気になったらGO!です。
あ、そういえばオチは結婚じゃなかったです。なんかこう…もっとひどいぐだぐだしたなにかです。