マルドゥック・ヴェロシティ (全3巻)

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA) マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)


昨年11月に第一部の映画も公開された「マルドゥック・スクランブル」の続編です。「マルドゥック・スクランブル」はさらに昨年、完全版の名の下に完全改稿されて出版されたりもしましたね。
さて続編とはいうものの、時系列的には前作より前のお話になっています。だからといってこれから先に読もうとすると、冒頭でいきなりぶっ殺される主人公とエピローグでいきなり検死を受けている主人公の説明が本編にないのでなんじゃこりゃーとなると思います。そこんとこの詳細は前作を読んでね!ということさ。
ではめでたく前作も読み終えましたとなると、今度は本当にこの通り作者は書けるの?という心配な気持ちも湧いてきたりします。「マルドゥック・ヴェロシティ」の中で起こる事件の概要が少しだけ前作にも書かれてたりするんですよね。「あれは最低の事件だったよ」とか「最低の方法で解決を図ったんだ」みたいな感じで。さあ大変だ、そんな最低の内容を作者は書かなくてはならなくなってしまったぞ!どうしましょう!
大丈夫。ちゃんと作者さんは書いてくださっていますので読者は安心して読みましょう。
その代わり作者さんはあとがきであまりに辛かった日々をぶちまけていらっしゃります。うん、なんとなくわかってた。というかゲロを吐きながらの執筆が作者さんにとってのデフォのようです。作者さんのブログ等でよく使用されているお気に入りらしい顔文字(↓)があるのですが
(゜Д、゜)
口の横のゲロらしきものっていつか拭ったりするんでしょうか。
まあいいや。
そうだ、肝心の内容についてなんにも書いてねーや。うんとね、全編に渡って血みどろの総力戦が繰り広げられるだけっていっても良いぐらいのバトルバトルの繰り返し…かな。人体改造でなんでもゴザレなキショイ敵軍と、前作にはどういうわけかほとんど出てこない超兵器な仲間たちがそりゃもう派手に暴れまくります。もう凄い。前作にはどういうわけか出てこなかった仲間たちをほとんどぶっ殺す方向に持って行った作者が凄い。そりゃ少しは予想してたけど夢も希望もあったもんじゃないな!
でも面白のです。凄く。よし、今年ほんとに出るかどうかわからないマルドゥックシリーズ完結編の前に前作を読み直す作業は終了じゃ。