神田川デイズ (読み終わり)

神田川デイズ (角川文庫)


いろんな大学生のパッとしない鬱屈した日常を描いた連作短編集…
…なのでフィクションでしょうが、これは作者の大学生ライフを綴ったノンフィクションっぽさがとても色濃く感じられますね。なんというか、各短編の登場人物はどれも根っこが似たような印象を受ける方たちばかりです。例えば主役が6人いれば、6通りの作者さん本人がそこにいるという感じですか。うん、私小説と言っても通じるかもしれん。
もう最後のお話なんか小説家の大学生を出しちゃったりして、ノンフィクションっぽい雰囲気を隠すどころか思いっきりぶつけてきてるじゃないですかこれ! 作者さんも在学中デビューしてますし。リアリティ云々を語るレベルではなく、もはや実話。事実ですな。
だからこの小説の続編は作者さん本人が地で行っている現状だと言われても違和感がありません。では登場人物(作者)のその後はどうなってます?
…あー、作家活動休止しちゃってるよ。今でもダメダメじゃん!でもちょっと笑っちゃいました。