ランジーン×コード (1日目)

ランジーン×コード (このライトノベルがすごい!文庫)


おっとこいつが噂の大賞作ですぜ。
先日行われた第一回「『このライトノベルがすごい!』大賞」にて、審査員方がこいつはすげぇライトノベルだと太鼓判を押された作品がこのランジーン×コードなのでございます。出版社が作者にドドンと500万円を進呈しちゃうほどのプッシュぶりで、ここまで本腰を入れてお薦めされてしまうと読む方も実に楽しみな気持ちになるものでございますね。
それでは遠慮なく堪能させて頂きますと本を開いてみると、そこにはなんと驚きの光景が!
登場人物達が備えていたのは、疼く左手、怪物が宿る右目!
( ゚Д゚)  ゲェー!? 黒歴史の超王道の能力じゃねーか!!
このある意味直球ど真ん中の設定で大賞をもぎ取った作者に、思わず凄い!と思わされてしまいました。こんなにも早く凄いを言わされるとは只者じゃないぞ!
確かに世間では黒歴史として取り上げられることの多い邪気眼に疼きだす腕ですが、これらの要素自体はつまらないものじゃありませんしね。むしろ魅力的な設定だからこそ多くの人間が妄想に取り入れてきたんだと思います。ただその魅力とは裏腹にその設定を使いこなすのがとんでもなく難しいわけで、これもまた多くの人間が邪眼の力を制御できずにしょうもないストーリーを組み立て、己の恥ずべき汚点としてこの過去を無かった事にして黒歴史が生まれるわけです。
しかしここにはおそらく、黒歴史化されずに見事に制御された邪気眼が綴られている!だからこその大賞に違いない!しかし本当かどうかは分からない!
こいつはスリリングな一冊になりそうです。