ファイアースターマン日記 (1日目)

ファイアースターマン日記 (角川文庫)


ファイアースターマン。過去に犯した罪の分だけ人助けをしなくてはならないというネットキャラクターだそうな。上のAmazon画像でちょっとだけ見える黄色い物体がそれ。空中に浮いている奴。ほとんどみえねーな。


さてこのブログにも何度か登場のD[di:]さんで本日はお送りいたします。長編です。
いやー、前回読んだ「夢の中ならキミはやさしい。」は正直めっちゃ薄い本だったんで、一作目を読んだ後のもっと作者の本を見てみたい衝動は全然満たされてなくて困ってたところなんですよー。だから気分的には期待いっぱいの二作目って感じなんですよー。わかりますかね?この微妙な感覚。一作目を読み終わってうおーこれはなんかスゲー他のはねーのかーあったーでも薄いー!とワンクッション置いたところで三作目のコレ。これからが本番だぜ!と気分的には二作目のコレ。なんていうの?いわば前のやつは外伝的というかなんというか食べ物で例えるならデザートではあるけど主食ではなかったみたいな(略



…はい、なんかどうでもいい事をダラダラ書きましたが、ファイアスターマンというのはこんな日記でも律儀に読んで返事を書いてくれるというWeb日記サービスのキャラクターなんだそうです。中の人実装で返事は人力。主人公の姉さんはバイトでこのファイヤースターマンの一人になって、適当に励ましの返事を書き始める事になります。
凄いねこの仕事。興味のない話題でもちゃんと日記を読まなくてはいけないとか、お金を貰うに値する労力がいりますねホント。その辺のシビアさ溢れる日記を見事に書きますなと作者に感心しちゃいます。リストカット少女を励ませとかマジハードル高い!
ただこのファイアースターマンといキャラ、ちょっと性格付けが薄いのが気になりますね。俺が励ましてやっからカンバろーぜ!みたいな感じで口調が荒っぽい程度のキャラ付けだけで他は個人の裁量に任せている部分が大きい気もします。単なるキャラクタービジネスじゃないのかな?