羽月莉音の帝国3 (1日目)

羽月莉音の帝国 3 (ガガガ文庫)


前回にヒーローものの特撮番組よろしく、絶体絶命のピンチと言ったところで「続く!」とされて歯痒い思いをした羽月莉音の帝国の続きが今月出てくれましたよ。
社長!社長の作者!この本の作者紹介の所で「自分は速筆であることに気付きました」とか言っておられまして、確かに3ヶ月で1冊書きあげるペースはえらく速いと思うんですが、前回のあの引きだと正直3日くらいで次を出して欲しかったです!うん、無茶なのは分かってる!


さて、高校の部活動で「革命部」と言う名の株式会社を設立した男女5人組の社会活動がまた始まります。夢はでっかく日本征服転覆!何度聞いてもアナーキーですね。
一応最終目標は革命という事になっていまして、今はその目標のためにひたすら資金を集めている最中といったところですか。会社を興して新規事業である程度の資金を貯めたら、次は企業買収を仕掛けていって急速にその規模を拡大。そして自分らより格上の資本金数千億企業の買収に乗り出したところ、見事に逆買収を仕掛けられてあっという間に崖っぷちに。革命部の面々はどれもファンタジーなくらい有能な方々が集まっているけど、さすがに今回はそのファンタジーでも分が悪いかなというのが2巻終了時点での印象でした。脳裏に首つり用の縄がやけにちらついてしょうがないです。

でもまあ、所詮その印象は私の様な凡人の考え得る限界でしかないわけで、3巻が始まって早いうちに革命部の面々は次なる作戦に打って出ます。そこで見せられた世界の仕組みの厨臭いこと厨臭いこと。金持ちの上の大金持ちの上の超大金持ちがいて、さらに遥か上の方には世界の富の数十パーセントを占めるゴッドがいるらしくて、なんか「俺の考えた最強キャラ」見たいな設定になっていました。今時こんなストレートな最強設定ライトノベルでもそうそう見ねーよHaHaHa!なんて思いましたが、どちらかというと現実の世界で心当たりがあるような設定が多かったです。なんだ神様が既に厨二病だったんだ。遥か高みから見ると資本金数百億円クラスの会社の社長がゴミ屑にみえるよ。おかしいな。

それでもすぐさま形勢逆転とは行かなくて、相手企業とまた資金面で闘えるようになるまでページを少々消費します。さて若干不安も残るけど体制も立て直したところで戦闘再開、と言ったところで今日はお終い!続きはまた明日読みます。いやぁ、また面白い事になってきたね。