コップクラフト2 DRAGNET MIRAGE RELOADED

コップクラフト2 (ガガガ文庫)


このコップクラフトという作品は、もともとゼータ文庫でドラグネットミラージュという名前で刊行されていました。名残としてタイトルにドラグネットミラージュの文字がアルファベットでありますね。ドラグネットミラージュは2巻まで出ていましたので、このコップクラフトの2巻が出るのは予定調和と言ったところでしょう。中身はほとんど一緒ですし。
内容は異世界からやってきた騎士の少女と特別風紀班のおっさん刑事のコンビが活躍する、ちょっとファンタジックな刑事物語です。ノリがアメリカンライクな刑事ドラマなので、物語中の火薬の量は多めになっております。
さて物語の大筋はほぼ一緒なのですが、このリニューアルで大幅な変更があったのは異世界からやってきた騎士ことティラナ嬢です。以前はダイナマイツなバディを保有する金髪美少女でございましたが、今は見た目で共通するのは金髪だけというスレンダーなお子様ボディへと激しくロリ化されております。小説とは言えライトノベルは絵が重要ですから、私のような古い人間は以前のティラナ譲にも愛着があった分若干の戸惑いも感じなくはありません。お話の中でおっさん刑事のマトバとティラナのコンビは兄妹のように見えると評される場面があるのですが、容姿のロリ化によりいささか苦しくなったばかりか犯罪臭も濃くなったような気がします。いろいろギリギリです。
ただこの2巻の中にエロ本窃盗団の捜査を命じられるお話があるんですよね。異世界からやってきたティラナ嬢が初めてエロ本に触れて大変なショックを受ける場面があるのですが、以前の場面を知っている私が妙な期待をしてしまったのはしょうがない事だったのです。無垢な少女にエロ本を見せるというこの行為!ロリ化によってイケナイ事をしている感がさらにアップして、なんというか背徳感が!
ここばかりはリニューアル前とバッチリ同じ場面に挿絵(涙目ティラナ)が入っていまして、編集者共々良く分かっていらっしゃると思わざるを得ませんでした。
さて面白いお話は何度読んでも面白いのでございますが、本当に待ち望んでいるのはやっぱり新作でございましょう。既出のお話もようやく終わったところで、いよいよ次の3巻からコップクラフト開始と言ったところでしょうか。はよ次こーい。