【三島由紀夫】仮面の告白 (3日目)

仮面の告白 (新潮文庫)


後半は「かわいいオンナノコにまったく息子が反応しないんだがどうなのよ俺」という感じでクールを装いながら、友人の妹を誑かしてました。この女タラシ!ウラヤマシ!
戦時中から戦争終了の間を背景に、自分の憂いを切々と語り続ける内容は読んでてなかなか面白かったです。それで終わりかよ!って思わず言いそうになった終わり方だったけど。でもまあ自伝的小説らしいし、主人公の年齢以降になっても作者の生活が続いていることを考えれば、まだまだ話半ばで終わっているように見えるのも当然じゃないかなと思ったり。
そしてこれを私の歳くらいの時に書いたのですか…。こんなに書けたらさぞ気持ちよかろうなぁとしみじみ。