【山下貴光】屋上ミサイル (上) (2日目)

屋上ミサイル (上) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C や 2-1)


文章なんだか会話文なんだか境界が曖昧な語り口に、慣れないせいで初めはかなりの読む気力が削られる。いや、メリハリみたいなのが無くて少し戸惑っちゃった感じ?一晩経ったらそうでもなくなってちょっと安心の今日この頃。
ただ今、謎の屋上部とやらが目出度く結成されているわけですが、あらゆる出来事が唐突過ぎて何も言う事が出来ません。夜になったら自然と眠くなる事のように、屋上に4人集まったら屋上部が自然と設立されるのです。(…何ィ!)
唐突で、そしてぽんぽん話題が変わっていきます。
様々な屋上の危機とやらが訪れているのですが、殺し屋なんてものを探したりストーカー被害の実態を調査したり、お前屋上関係ないじゃないか!と思わずにはいられないものが多数。こじつけもいいところに加え、中途半端にほったらかしのまま屋上部の面々は次の事件に顔を突っ込み始めたりします。
でもそういう移り気なところが、屋上なんて所に集まってしまったやつらには良く似合ってるよねとも思えてきたり。なんだか楽しくもなってきました。