【山下貴光】屋上ミサイル (上) (1日目)

屋上ミサイル (上) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C や 2-1)


このミステリーがすごい!大賞」と言えば、ものすごーく面白い作品とものすごーくつまらない作品にそれぞれ出くわすという経験のせいで、手を出すのにちょっと躊躇するトラウマを持つ賞です。ここ最近はバチスタシリーズが面白過ぎるおかげで傷がだいぶ癒えて来ました。
そういうわけで、たまたま寄った本屋に平積みされていた「このミス大賞」の文字が踊るこの本に目が行き、屋上の平和を守るため高校生が立ち上がるという変な一文に心が動かされ、目出度く久々のこのミス大賞作品に御対面と相成ったわけでございます。
屋上部結成、なんだろうそれ。「屋上の平和を脅かす様々な事件に巻き込まれることに―――」なんてことが書かれていましたが、屋上の危機というものがさっぱり想像付きません。いや、正確には遭遇して面白い様な事件が想像できない、ですね。先生が朝のホームルームで「屋上は危険なので今日から立ち入り禁止になった」と宣言したせいで学校と戦うことを決意…してもどうすんだ。する理由がさっぱり思いつかん。自分の想像力しょうもねー!
なので何が起こるのかちょっとワクワクです。