【星野智幸】われら猫の子 (2日目)

われら猫の子 (講談社文庫)


ある意味予想通りに想像を超えたお話が炸裂しました。スッゲ!短編集みたいだったけど、ちょっと感じ入っちゃうものと本気でわっかんないのがいっぱいあった!
自分じゃまず思いつかないであろう発想に触れる面白さに、その物珍しさからくる楽しさてんこ盛りな、これが現実だよオラァ!ファンタジーでした。うん、何言ってるのか分からないね。でも現実世界にも不可解な出来事っていっぱいあるし、これがファンタジーだとしても単純に良い悪いで判断できるような内容のお話なんてなかったし、そういう不可解な部分が現実で不可解なものに出会ったときに感じる気持ちとダブって、現実感みたいなものを錯覚したのかな思う。うん、要領を得ないね。仕方ないね。
一番最初の「ててなし子クラブ」が一番心に沁みたかな。そんで一番最後の「エア」が一番理解できねぇ!(巻末の解説的な意味で)。でも解説者との感じ方の違いが大きすぎて思わず笑ってしまいました。振り返ってみればどれもおもしろいお話でした。いや、おもしろい体験をしたという感じの方が近いかもね。