ストレンジボイス (1日目)

ストレンジボイス (ガガガ文庫)

卒業式、あいつが復讐にやってくる――――


ガガガ文庫のHPで見た、ある意味衝撃的な紹介文に思わず吹く。いじめで不登校になってしまった生徒が、ガチで体を鍛えて卒業式に復讐しにやってくるらしいです。なにこの、学校生活で誰もが一度は妄想してそうなシチュエーション。それを文章に起こして、さらには売り物にするまで本気で妄想したやつが現れたぞ!所詮現実逃避である空しさや切なさに負けず、最期までやり遂げる事が出来たその内容に興味が尽きません。

さて、まずは本編が始まると「卒業式にあいつが来る」との噂に色めき立つ教室の様子が写しだされます。これから始まる好カードの試合の前に、まずは各選手と対戦フィールドの説明です。ある程度は予想していたのですが、期待に違わないウンコなストーリーに私の気分も次第に上昇。確かな体格と残忍な性格を持ついじめっ子と、それを取り巻くクラスメイト全員に、一部の隙もなく好感度を与えない作者の好プレーが光ります。さらにいじめられっ子のくせに身長190弱、体重3桁(後に体を鍛えて減量)という恥も痛さもぶっちぎった妄想の産物に対戦時の期待はますますアップするばかり。
今宵、私が読んだところまででは未だ試合は始まっていません。運命の対決は明日の予定です。