もて?もて!5 ある日俺だけなぜか混浴!!

もて? モテ!5 (MF文庫J)

いつものようにヒットアンドアウェイでライトノベルを入手するべく書店にて目的の品を高速で物色していると、なにやらお腹の辺りに頭がある事に気付きました。下に視線を向けたところ、そこには同じように本を物色している女子小学生の姿があります。フフフお嬢ちゃん、いささか近付き過ぎやしないかね。歴戦の猛者なら御褒美の様なシチュエーションかもしれませんが、その時の私はまさに蛇に睨まれた蛙のよう。出来ない…!俺には出来ない…!いたいけな少女がガン見している前で、「もて?もて!5 ある日俺だけなぜか混浴!!」なんてタイトルの本を手に取る事なんて到底出来やしない!ちくしょう、隣で堂々とライトノベルを立ち読みしている奴はどうして平然としていられるんだ!レベルが違いすぎる!

程なくして立ち去ってくれたので、その後無事入手して私もさっさと離脱しました。ちなみにそんな苦労をしてまで読む価値がある本なのかと聞かれると、そんなことまったく無いんですけどね。バカモノめ!サーをなんだと心得ている!

最近の箸にも棒にもかからないようなライトノベルの濫造により、「ひどい」筆頭として今まで確固たる地位を築いていたサーの立場も危うくなってきています。このままではサーを読む為に消費する無駄な時間とお金が節約できてしまうじゃないか、そう危惧する私でしたが、サーはそれらを軽くあしらう王者の風格を見せてくれました。
流石ですサー。もはやストーリーが見当たりませんサー。
新規参入者には到底真似できない、限りなくキャッキャウフフにのみ純度を高めた姿は他の追随を許さぬクオリティ。いちゃいちゃどころかセクハラ地獄と化した女の花園を前に、5冊目まで付き合っていながら何度意識が遠退いた事か。そして何度も思うが、なぜこれが5冊も出ているのか。サーの威光にはただただ敬服するばかりです。

あとがきで六巻目を出す気満々の様子が窺えますが、私にはこれがそれほどまで売れているとは到底思えません。むしろこんなものが売れているのだとしたら、ライトノベル業界の未来は真っ暗闇に包まれているでしょう。いったいどういった層にニーズがあるというのでしょうか。私に出来る事は六巻の発売を待つ事だけです。