ぴにおん!4

ぴにおん!4 (MF文庫J)


( ゚Д゚) うおおおおお!!!!!!
( ゚Д゚) …………
Σ(゚Д゚;) オォおおお!!!???


ども、初っ端から奇声を上げて申し訳ございません。そんな憐れむような目で見ないでください。どうせなら一緒に憐れんでください(無理)
1巻の頃から毎回毎回楽しみにしていた「ぴにおん!」が何の前触れもなく…展開的にはそろそろかもと思いつつ…最終回を迎えてしまいました。う、嘘だろ作者!いつもみたいに実は嘘だとか与四朗に喋らせてください…いや、今回の話を嘘で片づけられたら流石に私でも見切りを付ける…ああちくしょうどうしたらいいんでしょうか!

うわーんうわーん終わっちゃったよー寂しーよー哀しーいよー。でも…いいんだ。最高に盛り上がったところで幕引きだなんて、素晴らしい終わり方じゃないですかね。うんうん。
(´Д⊂ でも出るもんは仕方ないダロ!
今回のお話も非常に混沌としておりまして、今までの伏線も存分に使った先の読めない展開でした。話の構成で毎回本当に良く楽しませてくれますね。まあ最終回という事でハーレム系ラブコメの宿命とも言うべき難問にとうとう立ち向かってしまいます。ああーいつかは決めなければならないけどそれに結論を付けたら終わってしまうー…てか終わっちゃったんですけどね。しかしこのぴにおん、真っすぐ結論になんて行きやしません。あっちへフラフラこっちへフラフラ、時間を超えて世界も超えておまけに性格まで変わって正直そんな暇無いんじゃないかと改めて思うバラエティっぷり。話のタネが分かる度に大笑いしてましたよ。
特に与四朗の友達だか敵なんだかわからなかった山田が、遂に親友になったのが印象的です。この二人、互いに尊敬し合わず助け合わず、騙して嫌っていつか本気で殺し合いにまで発展してどちらか一人だけになったりするかもしれないけど、それでも二人は間違いなく親友だったと言える、そんな歪で素敵な関係でした。山田のストイックさはカッコよすぎる。
そしてまさか最終巻のオチが爆笑した前作以上に笑えるとは思えませんでした。展開的には「イヨッ、そうでなくっちゃ!」と諸手を挙げて大歓迎する素晴らしき王道展開。ちなみに冒頭の叫びで言いますと
( ゚Д゚) うおおおおお!!!!!!
の部分です。そんであとがきで
Σ(゚Д゚;) オォおおお!!!???(終わり!?)
となります。

個人的にはまだまだ謎な部分が多いのでもうしばらく続いてくれても良かったと思います。例えばどうしてヒロインたちは与四朗の事を好きだと言っていたのか(一番大事なところじゃん!)とか、ぴにおんというタイトルの意味(結局分からなかった)とか、あとは各キャラクターの本心が隠れてて見えてこない部分があったので作者はもっとグリグリ弄ってもよかった。心残りはいっぱいあります。でも今年一番と言って良いくらい楽しんだシリーズとなりました。ワオ、昨日と合わせて今年一番二連続だ。

ああ、でもあの終わり方ならもう一冊くらいはっちゃけたやつをやってもいいと思うのに…(未練タラタラ)