【垣谷美雨】竜巻ガール (1日目)

竜巻ガール (双葉文庫)


ありがとう金曜日、お疲れ様自分。一週間を耐えきったかに見えたが、見事に休日出勤フラグが立つ。俺たちの戦いはまだこれからだ!



そんな事は置いといて今日は竜巻ガァールゥー。短編集でした。
各々の短編に共通するのは、タイトルの頭がやけに勢い溢れていることですか。取り敢えず最初の「竜巻ガール」を読んでみると、父親の再婚で出来た同い年の義妹参上。高校二年生なり。オウ、ソレナンテえろーげデスカーと思うも、手放しで喜ぶ様なことはしない。アニメ表紙のライトノベルならともかく、それ以外のものは多かれ少なかれ現実を思い出させる生っぽさが潜んでるからだ。だから従兄に連れられてきた義妹がパンダメイクのガングロ女子高生だったとしても想定の範囲内。むしろそんなもんですよねーな気分なのだ。実はメイクを落とすと美人で、ある日兄貴に迫って来ても想定の範囲内いや、どういうことだ。終わってみれば本当に災害みたいな出来事だった。


そして次のお話は「旋風マザー」。そうかエロい母ちゃんが迫ってくるのかと軽く前の混乱を引き摺りながら読んでいたが、そんなことはもちろんなかった。これも実に嵐の様な展開が吹き荒れたのだが、前回と違うのは当人たちがみんな楽しそうだというところだ。どう見ても下心丸出しな怪しい人物が近づいて来ても、案の定騙されても、当の本人が楽しそうならそれでいいんだと思う。すんごいポジティブシンキング。たまらんな!イイ!