【森浩美】家族の言い訳 (2日目)

家族の言い訳 (双葉文庫)

作者はドS…そう思っていましたが、実はわざと辛い話を書いて自ら悶えているという可能性があるのでは。
…そうか、ドMという線もあり得る。あ、昨日の続きです。


「柿の代わり」
ああ、この人間関係めんどくさいよー。学校ですよ学校。学校の先生の話。
生徒が問題起こして謝りに行く、ご苦労様ですよ。教え子の非常識な態度、そりゃ苛立ちますね。
でも説教を一緒に聞かされるのはたまったもんじゃないですな。いらん巻き添えを食ってしまった。
さっさと次いくべ。



「おかあちゃんの口紅」
イイハナシダー。…が、感覚が違い過ぎる…。
あまり裕福でない家庭で育ち、バイトと節約をしながら勉学に勤しみ、国家資格を取得。幼少の頃の貧乏を見返す為必死に働く、時代はバブル、やがて全てが過ぎ去り勝ち取った安定。ふと、「人ってのは、一体何のために頑張って働くんだろうな?」なんて言葉をポロリ。
今の自分が言ったら、「とりあえずいっぱしに働いてから言え」ってブン殴られそうだ。



「イブのクレヨン」
やっとだらしなくない男が出てきたぁ。懐の広さが他と比べ物にならないくらいですよ。
優しいよぅ温かいよぅ。この家庭だけは応援したくなるよぅ。
これがあっただけでもう満足です。



「粉雪のキャッチボール」
キャッチボールで繋ぐ親子の絆、なんて古くからの由緒正しい儀式でしょうか。やったことない。
私個人の思い出で言うなら、この場合は庭ゴルフ。これね!
父 :打つ
私 :玉拾い
親子の語らい?んなもん無ぇよ。



〜〜〜〜
イブのクレヨンが無かったらどうなってたか分からなかったぜ…。
すいません、人生老け込むにはまだ早いんですよ。