もて?モテ!2 ある日全員はいてない!

もて?モテ!〈2〉ある日全員はいてない! (MF文庫J)

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どうも皆さん今晩は。今宵もまた、読み終わった本について語らせていただきたいと思います。


今から約三か月前に私は一冊の本に出会いました。そのタイトルは「もて?モテ! ある日突然モテ期になった!」。
新作が並ぶリストの中で一際異彩を放つこの本を見たとき、 ――これはひどい  そう思ったものです。
気が付くと私はその本を購入し、わくわくしながら読み終え、期待通りだったこの本を静かに閉じると ――もう自分の人生に二度と関わることはないだろう と決意にも似た思いを抱いたものでした。



あれから三ヶ月。あの本は再び姿を現したのです。
もちろんあの思いは忘れていませんでしたけどね
――正直このタイトルは反則だろう
気が付くとまた私はレジに向かっていました。馴染みの小さな書店のおばちゃんにいつものように差し出し、おばちゃんは ――あいよ、いつものだね  と言うように丁寧にカバーを掛けてくれます。このおばちゃん、以前4冊くらいライトノベルを持って行ったときも全てに丁寧にカバーを掛けてくれました。カバーはいいですよ、と一度言ったときは少し残念そうでした。それ以来、表紙の桃色化が著しいライトノベルでもじっとおばちゃんの作業を待つようになっています。



はてさて肝心の今回の出来についてお話しましょうか。
前作を読んでいるのである程度の予測はしていますし、当然それ相応の覚悟を持ってどんなものだろうと乗り越えていく自信がありました。そんな昔の自分を思いっきり殴りたい。

あまりの出来に対策済みだったはずの精神は容易く揺さぶられ、暫く感じた事の無い黒い感情すら芽生えるほどでした。
期待通りどころか想像を超えたことに、続編として相応しい作品だったなと思います。


―――ただ三度目は無い