【平山夢明】独白するユニバーサル横メルカトル (1日目)

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

このミステリーがすごい!2007年版第1位」の煽り文句が燦然と輝いてました。メルカトル?メルカトル鮎は関係ありますか?(たぶんありません)
まあともかく、すごいミステリーみたいです。ふふふ、そうと聞いちゃあ挑戦したくなるのが性(SAGA)ってもんですよ。おいちゃんちょっと本気出しちゃうよ。

という訳で今日からはコレ、独白するユニバーサル横メルカトル。目次を見ると全部で8つの短編が入っているようです。
まあね、正直言って今までミステリーのトリックを見破りまくったとは言い難いんですがね、それは手加減してやったんですよ。本気出してネタを見破っちゃうと作者がかわいそうでしょ?問題を作るのと解くのでは作る方が難しい、とか作中で語ってたミステリー作家もどっかで読んだしね。それにネタが分かっちゃっうと興醒めするかもしれないしで手加減してたんですよ。手加減してたって言ってんだろ。
でも今回はそんな必要もないかな?ということで、ここにミステリー8本勝負を挑む運びとなりました。
今日から3日間、激戦の幕が上がる…!



◆一本目
「C10H14N2(ニコチン)と少年」
一本目…ファイッ!!
さあ始まりました推理勝負。作者と挑戦者の一対一の戦い、初戦とあってまずは小手調べから入るのでしょうか?っとここで早速動きが
「ミステリーじゃ無えぇぇぇぇ!!?」
挑戦者、さっそく混乱しています。文庫本の裏を確認、ホラー小説の文字を発見した模様です。試合終了。まさかの不意打ちに黒星スタートとなりました。


◆二本目
「Ωの晩餐」
二本目…ファイッ!!
初戦の不意打ちもあってか挑戦者、慎重に様子を窺っております。いきなり企画倒れの気配が濃厚に漂う中、何処を推理しようかまだ悪あがきをするのでしょうか。
おっとここで挑戦者の琴線に触れる何かがあったようです。
ワイルズ…?フェルマーの最終定理の話題に遭遇するとは!サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』は傑作だよね」
数学ネタも絡んでSFの気配すらしてきました。そしてお食事前には少々厳しい描写が続く中そのまま終了。
「(((;゜Д゜))」
挑戦者、最後の一文に震え上がっているようです。


◆3本目
「無垢の祈り
三本目…ファイッ!!
本日最後の試合となりました。現在のところ2戦2敗、今日の所は負け越しが決定しています。そろそろホラー小説と割り切った方がよさそうですが、挑戦者はまだ足掻くのか。おや、挑戦者の表情に変化が?
「猟奇殺人犯…キタキタキタ!」
現場に犯罪者が現れた模様です。よかったですね。でもそのまま終了。挑戦者、がっくりと膝を折っています。

どうやら挑戦者には推理すらさせてもらえないようです。ホラー小説として普通に面白いんだから無理はしなくても、と思われる内容でした。あと二日どうしよう。