ジェネラル・ルージュの凱旋 (4日目)

ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)

うわーい、やっぱり凄かったよー。
田口先生と友人の速水部長を巡る事件は最後に相応しい大仕事でクライマックスを彩られ、鮮やかながらスパッと結末を迎えました。
出来過ぎだぜ  (*´σー`)


ジェネラル・ルージュの凱旋」と「ナイチンゲールの沈黙」は時間軸がほぼ同じ作品であるわけで、両者に共通する事がらも数多く見受けられました。おんなじ台詞が登場するというのもその一つだったね。
という訳でジェネラル・ルージュの凱旋を読んでる間、「そういえば裏ではあんなことが起こってるんだよな」と意味深な行動をする人を見るたび思うこともちらほら。もう一つの事件の存在を匂わせる発言だってありました。
え、逆にナイチンゲールの沈黙のときはどうだったって?
こんな事が起ってるなんて微塵も感じなかった!


今回は過去のシリーズの積み重ねと今作の仕掛けが合わさったせいか、伏線で楽しませてくれる部分が多かった印象です。
バチスタスキャンダルが今尚影響を残しているのは過去からの伏線、タイトルにもなってるジェネラル・ルージュの逸話は今作の伏線という感じ。
最後に研修を終えて次なる任務に向かう姫宮嬢を見て、ああ、ここで速水部長がちゃんとしないから大吉くんはズタボロになったんだと思うこれは螺鈿迷宮へ繋がる伏線ですね。


最初に誰が誰だか分からないと言った祈りが通じたのか、巻末にはキャラクター図鑑なるものが付随してました。舞台の病院の案内も付いてたりとこれは嬉しいおまけです。
年表なんか私の知っている出来事の15年先まで書かれているという詳しさ。うおい!これは既刊作品の内容なのですか?想像以上にこの世界は広がっているようです。

もしや出す本すべてが繋がってるのか!?