【初野晴】1/2の騎士 〜harujion〜 (2日目)

1/2の騎士 harujion (講談社ノベルス)

やっべ、おもしかった。



面白かったのにヤバイとはなんぞやという感じですが、まあ言葉の綾みたいなもんです。うん、自分でもよく分からないです。
恋愛小説とか思ってましたが実態はミステリーで、マドカさんはなんか犯罪者と戦ってました。これも裏のあらすじを見れば書いてあることですが、あんまりそういうの見ない主義だから仕方ないじゃない。読むと決めたらその方がよりドキドキするよね?


主人公のマドカとパートナーのサファイア(最強の騎士)のコンビが挑む、怪事件の数々。最強の騎士(笑)と付けたくなりますが、サファイアはそれでいいのです。舞台は現代の日本だから、ファンタジーの部分はサファイア(最強の騎士)が一人で担当してるので仕方ないよね。決して頭がファンタジーという意味では無いですよ。
一つの事件を乗り越えると、その後の事件で以前培った経験を生かして物語が進みまして、いろんなところが伏線になってて楽しかった。それに事件も結構洒落にならないものも多く、緊張感もありありでドキドキです。何語だこれ。
だからもうね、物語にのめり込んだら最後の出来過ぎ感ある演出も気持ち良く受け入れられるの。やっぱりいいですよね、ああいう最後って。
マドカさんとサファイアのコンビなら、どんなことでも立ち向かえる!そう思えるいいパートナーでした。

あ、喘息設定って正直いらなくね?ってずっと思ってた。私も喘息もちなんでそういう描写されると注目しちゃうだけですけど、捜査するとき微妙に足を引っ張るくらいで何かの伏線になってる訳でもないような…。運動して発作が起きると苦しくて碌に動けないけど、短時間なら無呼吸運動でフルパワーで動けたりするんだよね。100mダッシュした後に息が出来ないような状態みたいになるから本気で死にかけるけど、一回だけなら奥の手が残ってるぜ!って展開あったら熱かった。個人的に。
でも同時に、喘息設定いらなくねと思うくらいに病気を言い訳にしない姿勢は良かったと思うの。どうすりゃいいの。


でもヨカッタヨーこれ。