超人間・岩村

超人間・岩村 (集英社スーパーダッシュ文庫)
あらすじを見てピンときた!一目惚れってやつさ!


妙見宮高校に一人の男がいる。名は岩村陽春。
彼は「無理」や「不可能」という言葉を聞くと行動を開始する。それが本当に「不可能」な事なのか、それとも「可能」なのかを見極めるために。
安易な「諦め」や「絶望」を、この世界から駆逐するために。
人はそんな彼を『超人間』と呼んだ…!


( ゚Д゚) あきはるぅぅぅぅ!


こんな熱い男は久々だ…!困難に立ち向かう姿というものは、いつの時代も美しいし格好イイです。
この男が挑む不可能とは!荒々しいまでの野生で存分に暴れてくれることに期待です。陽春ぅぅ!



( ゚д゚) なんというあらあらしい文章…、最後の岩村の過去はあらすじみたいになってるじゃないか…

最初からクライマックスな柔道試合が荒々しいこと。伏線、即回収、回収、ちょっと回収の方が多いんじゃないのと思うくらい唐突な展開炸裂。
それに「超人間」が挑んだものが
・柔道の試合で勝つ
・演劇で主役を務める
だったのがいけません。陽春の不可能ってこんなものなのかよ…!超人間ってこの程度なのかよー!
陽春の設定は体格のいい男だから柔道に勝つのもそれほど驚きはありませんし、演劇だって初めから出来そうな雰囲気漂ってたし!


でもね、陽春の「無理」とか「不可能」という言葉が大嫌いな姿勢が私は大好きですし、
困っている人がいたら担ぎ上げて部室まで拉致しちゃう行動力も大好きです。

今回は正直、案件に恵まれていなかったと思います。
陽春は悪くないんです、碌なチャレンジを用意できなかった作者が悪いんだ!
もっともっと、心が折れて立ち直ってまた折れる位困難な事が起こってほしいんだ。
それでも立ち向かう岩村陽春を私は見たいんだ。