【三津田信三】忌館 (4日目)

忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)
いやぁぁぁぁぁ!予想しきれなかったー!
私の力ではこの怪異の真相を見抜くことが出来ませんでした。だから三津田さん、代わりに打ち勝ってくれと祈る私。
昨日は冗談半分だったけど、本当に少年好きだったことに怖さ倍増。
逃げてー!どうせ死ぬなら綺麗な体で死なせてー!

二つの物語の境界が次第に曖昧となっていく様は気が変になりそうでした。心のオアシスであった夜須代さんがいっさい出てこなかったことも原因です。
くそぅ!こんなおいしいキャラを易々と捨てるなんて作者を侮っていたわ!

次第に歪んでいく物語に「ホラー読んだなー」って気分になれて満足です。
真か偽か、物語中に多量に詰め込まれた情報を中途半端に分かるほど混乱する物語でしたが、巻末の解説で全貌が垣間見えました。本物っぽいじゃなくて本当に存在するとは…、どれが嘘だかよく判らなくなるうまい解説書きやがって。
そんなこんなで忌館ツアー、本日で終了であります。
さんざん引っ張ってた表紙の女の正体も判明しました。まったく、さんざんビビらせやがって…、正体が判っちまえば怖いことなんか無いんだよーだ。
それにこんな面して…
面…
(表紙を見る)
…あり…だな。