【吉岡暁】サンマイ崩れ (2日目)

サンマイ崩れ (角川ホラー文庫)
サンマイ崩れ2日目とか書いてあるけど、今日は収録されてるもう一つの方にチャレンジだからね!


『ウスサマ明王
時は明治、季節は夏。僅かな縁を頼りに、浮浪の親子六人が八王子に流れ着く。
耳慣れぬ飢饉という言葉と見慣れぬ着流しという服装に、時代の異質な空気が香ってくるようだ。
この哀れな一家の行く末は暗い。この無情な世を嘆くことしか出来ないのであろうか…
私が悲嘆に暮れていると物語がフェードアウト。
突然舞台は変わり、現在マルロクサンキュウ(午前6時39分)。
…時間の表記が明治にそぐわない…
…今はいつだ…?
(!! 戦闘ヘリ!?)


突如交錯する二つの時代、百余年に渡る呪、猟奇殺人事件。
そして始まる特殊部隊投入による戦闘。
こ、これは怖いというより燃えるんですけど!
ええい!中編だから、全てを語り尽くすさないと興が乗らない!
ならば黙秘だ黙秘!

この恐怖は生きる本能に訴えてくる…。血が滾る…。