THE THING ABOUT LUCK (8日目くらい)

The Thing About Luck (English Edition)


なんか新しい小説あったっけなーってぼーっとしてたら休みが終わりそうなので、読み途中のえいごの本でとりあえずお茶を濁す。「THE THING ABOUT LUCK」。幸せについてって感じの意味でしょうか。ただいま半分をちょっと過ぎたくらいです。
なるべく分からない単語を調べるようにして読んでいるので遅いのは当たり前なんですが、いつも読んでいる日本語の小説のように大抵のものが半日あれば読めるようになるのはいつの日の事か…。というか洋書って半日で読むようなものなのかと疑問に思い始める今日この頃。いつか経験者かネイティブの人のお話を聞いてみたいものです。
さてこの本のお話の途中経過ですが、アメリカで雇われ農夫として暮らす家族の生活についてスポットを当てたストーリーがメインのようです。「幸運って日本語でグッドラックの意味なんだけど、一年間うちの家族はそれに恵まれなかったわ」みたいな呟きから始まるツイてない日々を巡るお話で、そのうち幸せを見つけるまでの過程が描かれる…かどうかは途中だからまだわからない状態です。今のところ苦労ばかりでぱっとしない生活が続いていますね。
お話は主人公姉弟の両親が病気の親戚の世話に日本へ旅立ってしまって、代わりに日本人のJiichan(じいちゃん)とObaachan(おばあちゃん)が収穫期の面倒を見にやってくるんです。たぶん主人公姉弟の母親が日本人で父親がアメリカ人だった気がする。この家族は麦の収穫をして生計を立てているようでして、刈取りの時期に働けないとおまんま食い上げだぁ!という事で、働きもののじいちゃんと頑固なおばあちゃんといっしょに麦の収穫へと出稼ぎに出発します。日本の農家なめんなよ!とじいちゃんとおばあちゃんが活躍してくれるのだろうかと思ったのですが、アメリカの農業は完全に別世界で正直それどころじゃないって所から苦労が絶えないのですよ。
まず土地が広い。麦畑まで何時間もかけて移動して、そこでキャンプしながら収穫作業をしなくちゃならない。そして使う機材もでかい。巨大な刈取り重機を運転して、トラックでガンガン運んで、建築物のような脱穀機にひっきりなしに麦を放り込む。だから重機を扱う外国人(アメリカ人とは限らない)が何人も雇われていて、その中に日本人のじいちゃんが混じって十何時間労働をするとかそんなことになっています。いや、日本の農家スタイルで戦える場所じゃねーわこれ…。おばあちゃんは料理の支度をしますが、外人のオーナーが味にうるさくてこっちも四苦八苦。険悪ムードも漂っててもう見てて辛い!
その苦労に加えて、じいちゃんもおばあちゃんも70近いのに外国人に混じって英語でやりとりしてますからね。慣れない土地で慣れない人間と慣れない言葉で慣れない作業をするなんて、考えただけでもこの老夫婦凄すぎるんじゃないかとビビらされます。ちなみに作中では力及ばず解雇されそうなラインをぎりぎり漂ってる不安定感です。酷な話だけどまだまだ頑張りが足りないなんて!この作品「幸せについて」みたいなタイトルなのに、ぜんぜん幸せなことがないんですけど!
なんとか読み終わるまでに外国で奮闘するじいちゃんとおばあちゃんに良いことが起こって欲しいものです。
あと微妙におばあちゃんの英語が変じゃないかと疑っています。たぶん日本語で表現すると「今日しっかりやれたか?オーナに余計な心配かけるだめ」みたいな感じでカタコトな表現になっていると思われるのですが…、どのようなニュアンスなのかまでは私の実力では分かりません!でもきっとじいちゃんとおばあちゃんはカタコトの英語で喋る外国人ってキャラ設定になってるはず。いや、でも外国人と普通にコミュニケーション取れている時点で凄いですよこの老夫婦。