龍ヶ嬢七々々の埋蔵金5

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金5 (ファミ通文庫)


細々と読んでるシリーズの5冊目でございます。「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金5」
もはや5冊目ともなると物語開始時の目標も達成していたり、達成していなかったらぐだぐだになってきたりでタルくなってくるものです。個人的には登場キャラクターみんなで海に行ったり(水着回)、合宿に行ったり(温泉回)みたいな話になると「定番の展開キタね…ネタ切れか」とか思ったりするんですが、龍ヶ嬢七々々の埋蔵金はまだそんな気配を見せず元気リンリンで邁進しているようでなにより。二転三転する物語模様に同時並行で複数錯綜する展開にと、いろいろ詰まったお話で面白くなっていました。
このお話のメインの目的は、今は自縛霊で元気に暮らしている龍ヶ嬢七々々さんを殺した犯人を見つけることですが、なんだかあまり積極的に探す気配がなかったり、お手上げっぽいセリフを吐かせていたりでちょっと停滞気味。ここは好かん。住んでいる人工島のあちこちに隠されている財宝を探す冒険と、サブキャラクターの探偵ちゃんが挑む謎解きは頑張って入れてくれていて、さらに前回に行方が分からなくなった人物探しと次回以降に繋がる大きな物語舞台の用意と盛りだくさんしてくれたのは好きです。どういうことか分かりませんが、探検だー! → 秘宝見つけたー! → そして秘宝の魔力を使ったバトル展開へ…みたいなお約束展開をずっとやってきたのに今回は外してきましたんで個人的には嬉しい限りです。
欠点は詰め込み過ぎて、どんなお話だったか上手く纏められないところかな!HaHaHa!
なんか次はお話がだいぶ進みそうだし、ワタクシ楽しんでまっせ。