僕の妹は漢字が読める (1日目)

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)


まあ名前の通りライトノベルというものはどうしても軽く見られがちなものになってしまうんですが、もはや10人中10人がこれはアホだと確信するほどのぶっちぎった雰囲気を纏ったものもそうそうありません。「僕の妹は漢字が読める」。おおなんと嘆かわしい事か、ついに漢字すら読めなくなるほどライトノベルのキャラクターはおバカになってしまったのか。
興味を惹かれてしまった俺の負けです。(仕事帰りに本屋直行、余裕でした)
さあていったいどんなお話がくるんでしょうかねとちょっぴりワクワクしながらページを捲ったところ、中身のあまりの凄まじさに驚愕してしまいました。こ、これは想像以上ッ…!?


ここの23世紀の日本では現代で言うオタクカルチャーがメインストリームの座を勝ち取りまして、日本の正統派文学の地位もついにライトノベルが獲得、世の中からは漢字が消滅し、数々の文学賞も卓越した萌えとぱんちら描写を操れなければ評価をされるのは難しくなっています。またロリロリな二次元美少女も市民権を獲得し、世間では小さい子供にハアハアするのはスタンダードな行為へと一般化。市民権どころか総理大臣として国の代表を二次元美少女が務めるまったく新しい時代へ日本は突入していました。

(; ゚Д゚)  日本は死んだ…


誰もが経験した事のないハイレベルな世界。うんこたれな萌え文化への惜しみのない讃美が溢れる未来に、私は込み上げてくる笑いを堪え切る事が出来ません。ひどい!