マルドゥック・フラグメンツ (1日目)

マルドゥック・フラグメンツ (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-11)


2003年刊行の第一作「マルドゥック・スクランブル」、2006年刊行の二作目「マルドゥック・ヴェロシティ」、そして2010年にアニメ映画の公開も始まり、三部作で切り良く完結(なるのか?)予定でそろそろ三作目が刊行されるとの話が2011年にちらほらしてきてるマルドゥックシリーズ。
してきましたけど、その前に登場はこちらの「マルドゥック・フラグメンツ」。三作目に向けて今まで未収録だったプレストーリーや完結編に向けての布石なんかを収録した短編集となっているようです。
もうあんまり焦らさないで「マルドゥック・アノニマス」を出してよねというのが本音ですが、息継ぎのように刊行されてたこちらの本で元気を補給した私です。おお、本編ではほとんどスポットを当てられる暇がなかった「博士、ウフコック、ボイルド」の三人チームの活躍が描かれているぞ! ただ、本編じゃこの三人だけで仲良かった時期はほとんど無かったような気が…。いったいヴェロシティのどの辺のよと思うものの、細かい事はどうでもいいやと思える楽しいお話でありました。ボイルドさんがジョークを言ったり、ウフコックさんがかなりお茶目だったり、初出が古いせいか性格が明るめになっててイイ感じです。そしてこの後もの凄い勢いで瞳が曇って行くわけですね…。
取り敢えず今日はボイルドさんとウフコックの過去の事件2話と、刊行スパンが長く開いたのを憂慮してか今までの登場人物のおさらいのように用意された2話を読んでお終い。そして残りのお話にはとうとうバロットさんのお話がお目見えするっぽくてテンションアップです。なんというかバロットさん、マルドゥック・スクランブルだと死に懸けの人生がようやく終わってさあこれからだってところでお話が止まっちゃってるんですよね。元気でやってるか気になるってものですよ。明日が楽しみですね。