極北クレーマー (上)

極北クレイマー 上 (朝日文庫)


チームバチスタシリーズの何作目か分からない外伝です。まあ、作者曰くどの作品も初めての人が楽しめる作りを目指しているらしいですから順番なんか気にせず読んでも大丈夫でしょう。たぶん。
逆に私が今のところ(まだ上巻しか読んでないの)分かる範囲で言うなら、作品の時系列的に事前に読んでおくと楽しめるのが「螺鈿迷宮」ですね。極北クレーマーで赴任してくる姫宮という濃いキャラがいるのですが、螺鈿迷宮の主人公 大吉くんの体を破壊した後に北海道にやってきているようですね。看護婦云々の体験談や人となりはほぼここで把握できます。また「ジェネラルルージュの凱旋」の速水も北海道に飛んでった後の出来事ですから、読んでいると一行だけ楽しめる場所があります。
それと姫宮嬢がしきりに連呼する「上司」とは白鳥の事でして、メインのバチスタシリーズのどれかを読めば出てきますのでそれを適当に。何も知らなかったら普通に最初の「チームバチスタの栄光」ですね。
後は時系列的に近いのは「ジーンワルツ」と「イノセントゲリラノ祝祭」ですが、その二つに極北クレーマーの話題が出てきても極北クレーマーにその二つの話題は出てきませんので読んでなくても無視できるレベル。
ちなみに上記の作品を読む時もそれぞれ関連する作品が同じようにあったりします。はい、ループです。スタート地点は「チームバチスタの栄光」。
とまあ以上こんな感じですが、もし自分が新規参入読者だったら絶対に読む気を失くすと思われる関連作品数ですね。うーん、今のところ非常に面白いんでそこは安心していいんですけどね。割り切れるかどうかは、頑張っていただくとしか言いようがないです。
俺? 俺はこの作品に辿り着くまでに10作品読んでるから抜かりは無しよ。…きっと。