【小林泰三】天体の回転について (1日目)

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)


き、気を付けろ!この表紙は罠に違いない!




だってこの作者さんのデビュー作ってこんな表紙した↓ホラーだぞ!
玩具修理者 (角川ホラー文庫) (※表紙に恥じぬグロテスクさでお母さんも安心です。)※2014年追記 表紙絵変わってもうネタが通じない!

この作者さんの他の作品も大体似たり寄ったりの怖ろしげな表紙をしていますが、実際の内容もまったくその通りなのでどう見てもホラー小説家ですありがとうございました。
それでも「じゃあこんな表紙をしている本でも、中を開けば可愛い女の子がぐっちょんぐちょんのバラバラになるような目に遭うイロモノ本なのですね」と決めつけるのはまだ早い。実はこの作者さん、SFを書かせるともの凄いガッチガチの論理的なものを書いてきたりします。ホラーを書くときもどちらかと言うと不条理なものは少ないし、本職はどちらかと聞かれたら(ホラー寄りの)SF作家だと私は思っています。


「じゃあ萌え萌え表紙で釣った、ガチハードSFってオチですね」と早とちりするのはまだ早いのだよ。
確かに多くの作品はホラーだったりSFだったりするけど、少年少女が主人公のボーイミーツガール的なお話も少数ながら存在するのです。しかも結構いい話だったりするのです。
というかホラーだろうがSFだろうがボーイミーツなんたらだろうが、実際のところはどれが来ても私は問題なかったりします! いったいどんな話で来るのだろうかとワクワクしてると言う事が言いたかっただけさ!