ほんのり変異!!邪神大沼4 (2日目)

ほんのり変異!! 邪神大沼 4 (ガガガ文庫)

さすがユルユルの大沼。性転換で一本書ききるのかと思ったら、第二の変身を投入して展開を白紙に戻しやがりました。お話があっちへふらふら、こっちへふらふら、性転換でちょっとエッチなハプニングを書きたいのか引き籠りの女の子との交流を書きたいのかはたまた度重なる変身の謎を書きたいのか、なんとも軸の定まらないまま進んでいく感じです。
そして結局締めはどう行くのかと思いましたら、引き籠りの女の子とかつてその子が召喚した邪神との絆の物語でほんわか終わりました。少し心にグッとくる良いお話だったと思います。
まあ何か不満があるとすれば、その絆の話はラスト数ページになるまで欠片も出てきてなかったという事ですかね。正直びっくりだよ!そのためだけにどうでもいい伏線その辺に配置しやがって!
なんだかとっても台無し感が漂う終わり方でしたが、これもいつもの大沼クオリティ。もうすっかり安心と信頼のブランドです。なんというか細く長く続いて欲しい作品です。