羽月莉音の帝国2 (2日目)

羽月莉音の帝国 2 (ガガガ文庫)


( ゚Д゚) チクショー良いとこで終わりやがって!
つ、続きが気になってタマランです!あんな盛り上がるところでぶった切ったりして、あんまり読者をいじめないで欲しいのです!
一先ずガガガHPの今後の刊行予定の中に「羽月莉音の帝国3」の文字が見当たらない事に絶望しつつコンバンハ。寒っ!今日寒っ!
昨日の時点ではヤクザ登場で作中最高の盛り上がりを見せたかと思われていましたが、さらに上を行く本番はその後にありました。いやあ、凄カッタ。なんか笑えた。革命部の高校生達はバケモノみたいなのが揃ってますな。
当初は発起人であるいとこの姉ちゃんの、馬鹿げた手腕と行動力だけが綱のワンマンチームかと思われていた株式会社革命部でしたが、なかなかどうして今回は主人公くんが大活躍。数多の記者会見に代表演説にと、台本があると言いながらそつなくこなしていく様はとんだ役者じゃないですか。本人は普通の高校生を装っているようですが、到底隠せぬ大物ぶりです。これはもうワンマンチームとは言えませんな。
裏の支配者(いとこの姉ちゃん)に表舞台の主役(主人公くん)を配置して、なんか数百億クラスの価値があるシステム作っちゃったりする技術サポートが一人と、己のビジュアルで宣伝関係に猛威を奮うアピール担当が一人と笑っちゃうくらい強烈な布陣が続く超少数精鋭部隊。しかし学歴社会と言われるこの世の中で、学校のテストなら全国クラスの野郎が単なるムードメーカーぐらいにしか活躍できないのは何の皮肉だ。チクショウ、お前は出来る奴だって信じてるからな!周りに霞みがちだけど、今回並々ならぬ男気を見せてくれたしな。
そんなファンタジーなメンツが揃っていながら、今回仕掛けた買収劇が織り成す戦乱模様は現実の難しさを散々思い起こさせます。後には引けない崖っぷちの状態で買収を仕掛けたのは良いんですが、なんかもう崖から落っこちたような気がしなくもないところで「続く!」となりました。いやーもう絶望的。革命部員のファンタジーぐらいじゃこの現実を覆すのは難しそう。
でももしそんな現実をひっくり返すファンタジーがあったとしたら、とってもワクワクするじゃない?次が楽しみですぜ。