ハミザベス (2日目)

ハミザベス (集英社文庫)


豆姉妹も読み終った。すげーシュール。
再婚した両親と別に暮らす姉妹の、現在女子高生の妹から見た日常の物語…なのだと思う。たぶん。
淡々と真面目で静かな文字運びに惑わされますけど、内容はもの凄くアホな気がする。ちょっと髪形でも変えたいキ・ブ・ンになった妹が、ふらりと立ち寄った美容院でアフロになって出てきた瞬間、その余りの唐突さに思わず吹く。この小説は驚きの連続で出来ています。よくわからない何かの。
作家のいしいしんじさんが、この小説の「わからない」なにかについて素晴らしくも解説して下さっています。少なくともこの話の笑いの部分に同意が得られて良かった。真面目なんだかふざけているのか判断の付きにくいバランス具合がタマラン。癖になります。いや、とっくになってるか!