【津原泰水】ブラバン (1日目)

ブラバン (新潮文庫)


本屋にて津原泰水の名前が目に付く。おお、これは「蘆屋家の崩壊」の人じゃないか。数年前の事なのに、思わず手に取ってしまうほど読んだ時の印象が残ってます。幻想怪奇短篇集と銘打った、ミステリーの様なそうでない様な不可思議ワールドが広がる怪しげな魅力に満ちた本でしたが、正直幻想世界に惑わされすぎて面白かったか面白くなかったかすら分からなかった思い出が。なんじゃあこりゃあ…もう少し読めれば自分の心が分かりそうなんだが…ちょっくら他の作品も読んでみる!と思い立つも、他に文庫化しているものが見当たらなかったのですっかり忘れてもう少し作品が充実してくるまで待つことにしました。それから幾年、遂に時は来たり!です。
改めて調べてみたら、思惑通りいくつか文庫作品が増えていました。ムム、最近は創元推理文庫辺りから出ていたのか、そこは熱心にチェックはしていなかったわ。
はてさて、では今回の本はどんなの?と言うと、「ブラバン」のタイトル通りの吹奏楽部を舞台にした青春物語のようです。あんまり幻想とは関係なさそうだけどまあいいや。気になってたから、それなりに楽しみですな!