【方波見大志】削除ボーイズ0326 (2日目)

削除ボーイズ0326 (ポプラ文庫)


ぬわー!冒頭で「削除」しようとしてたモノはそれかー!なんかイイ終わり方だったけどモヤモヤも残るなぁオイ!
削除ボーイズ0326、読み終わりました。望み通りに過去を修正する為に消すべき3分26秒をあーだこーだ悩むのも面白かったですし、消したら消したで予想外の事態が起こって原因は何だとあーだこーだまた悩むのも面白かった。なかなか思い通りに行かないって楽しいねぇ。
何より主人公の小学生がいい性格しています。やはり印象深いのは、マラソン大会で一位を取る御褒美に好きな子に告白するシーンですかね。一位を取るくらいやる気を出すならなら御褒美が必要なんじゃないかと言う事で、何か欲しいものはないかと友人に聞かれた主人公君。彼はあるあると返事した次の瞬間好きな子に電話を掛け、一位になったらデートしてよ!と言うだけ言って電話を切るという謎な行動をします。それでさあ頑張るぞとか、お前それ場合によっちゃ罰ゲームじゃないか?と思わんでもないですが、無駄に行動力があって素敵です。これは作者のセンスの賜ですな。
物語の方はもうちょっと詳しく描写してもらいたい場面がいくつかあって、少し物足りない感じもしましたが概ね良い感じで満足でございます。ちなみに第一回ポプラ社小説大賞受賞作。ウム、削除ボーイズ面白かったしこの賞はチェックしとくかと調べてみたら、大賞の賞金は2000万円と書いてあってビビる。凄く高ぇ!しかしこれ以降大賞受賞は出ていないっぽい。オオゥ。
あ、あとなんか見覚えがあった事については、たぶん単行本時に見掛けたんじゃないかなという事で結論付けました。ワオ、ほんとどうでもいいね。