【雀野日名子】チャリオ (2日目)

チャリオ (角川ホラー文庫)


チャリ男じゃなくて、チャリオというブランド名の自転車でした。どうも、コンバンハ。
さて、読み終わりましたがこれまた何とも奇妙なお話でございました。基本的には、恐怖の無人自転車が行方不明の少年に関わりのあった人間を襲いまくってました。静かに淡々と、かつ着実に任務を遂行していく自転車のプロフェッショナルぶりはおっかねぇですよ。
しかし、裏表紙のあらすじには「泣けるホラー」の文字が。え、これってそういうお話なの?恨みつらみは溢れかえっているけど、そんな気配微塵も感じませんケド…と思っていたら最後に急展開。いろんな意味であぁなるほど、そういうことだったのですかと納得のラストでございました。でも、これで泣くのはハードル少し高くねぇべか?編集者がんばり過ぎだな。
ただ怖がらせるだけでなく、どことなくユーモアも交えている辺りの感覚は好キ。