Re:SET 想いと願いのカナタ (1日目)

Re:SET 想いと願いのカナタ (GA文庫)

第1回GA文庫大賞優秀賞受賞作とな。第一回とは目出度い目出度い、というかGA文庫はまだまだ新しいレーベルだったんですね知らなかった。ちょっと調べてみたら、以前読んだ「ニャル子さん」と「オルキヌス」と「魔法の材料ございます」が第一回で賞を貰っていました。という事はこの三つとだいたい似たようなものになるのか!そうなのか!そうなのですか…
まあそういう事前情報なんてものは購入する前に役に立つのであって、既に手元に現物がある時点で無駄情報でしかねーのです。キニシナイキニシナイ。とっととお話の冒頭に行くとしましょう。

主人公は高校生の男の子。ある日彼は、恋には二タイプあるという事を知りました。気付いたら落ちているタイプと、出会った瞬間、一発で落ちるタイプ。初めまだ私が主人公の年齢を知らなかった頃、「両方とも経験することなくこの年まで来てしまった」という彼の悩みを聞いた時に、この人はきっと40か50くらいのオジサンなんだろうと思っていました。するとなんということか、彼は高校二年生であるといいます。彼は20歳くらいで寿命が来る種族の人間なのですか。既に過ぎ去ってしまった17年間が哀愁を漂わせますね。

ツマラナイ冗談は無かった事にするとして、その後は思い立ってから始まるラブラブ高校生ライフです。女の子を前にすると言葉が出なくなるアガリ体質の主人公くんと、そんな彼を良い具合にからかって遊ぶその親友くん。この親友くんはお話の伏線となりそうなあからさまに怪しい行動をしていますが、とてもいいやつなので心が和みます。主人公くん思いの良い友達じゃないか。これでは親友くんの怪しい行動が好ましくない伏線にならないか、一生懸命注意して見ていたくなります。だってメインのお話の雲行きがなんだか怪しいんだもん。おいおい、なんですか「組織」って。大人になりきれなかった方たちが秘密結社を結成、なんという危険な香り。これは悪戯に刺激すると危害を加えられかねないから、慎重に接しなければイカンです。

しかしあえなくお話の方は、バグったとしか思えない超展開に突入。普通の高校生活を送っていたら、いつのまにか生きるとか死ぬとかの事態になっていた。どうしてこうなった。マッタク、男の子って乱暴な事が好きねぇ。そんな感じで第一話終了。

ほどなくして第二話が始まった時点で、ようやくお話も本番になってきたかなと感じる。だってほらタイトルがResetですからね、本編と関係の無い名前を付ける事はほとんどないでしょうからね。その何かしらのResetが第二話で発動シマシタ。まだ何が起こったか良く分かりませんが、おもしろくなってきましたですぜ。