魔法の材料ございます 〜ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚

魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 (GA文庫)

ウヒョヒョヒョ、ゆるいゆるい。ゆるいゆるいと古巣に戻ってきたかのような気持ちでライトノベルを楽しんでましたが、そうでなくてもたぶんこれ相当ゆるゆるじゃないかね。情景描写しているのか設定資料集なのか際どい辺りを責めてくる文字運びがスリリングです。

しっかり者の女性店員と店主なのに頭が上がらないぐうたらな主人、主人がいい加減な商売をする度に女性店員さんから帳簿の一撃が飛んできます。ダメダメ主人と口では嘆きつつもその内心とはまた別のこと。オオゥ、始マッタ瞬間カラコレデスカー。君タチトットト結婚シナサーイ。お店が舞台だったら、個人的にはもう少しビジネスライクな関係が欲しいのぅ。告白して主人に断られたら仕事辞めることも考えなきゃならないじゃない、不安すぎる。色仕掛けに必死になるのもそれはそれでイヤだねぇ。

ところで主人。いつもはぐうたらだけど何かピンチがある度に、昔なくしたらしい"彼女"とやらの言葉を思い出して性格変わるのはどういう事だ。主に命の危険に晒されたときに生存本能が強くなる様子。いきなり「僕は生きる!」と叫び出した辺りで、もしやこやつギアスを掛けられているのではと疑い始めたよ。"彼女"か…そういえば散々もったいぶらせて、その彼女の正体は次回に続く!だったね。ククク、次回以降に持っていくとはなんと強気なお人だ…。

そういえば他の重要キャラに金髪ツインテール美少女とやらもいましたね。恐らく幼少の頃から思考力を奪う薬か魔法漬けにされたのでしょう…不憫です。

最後の最後までお気楽な雰囲気を貫ききってくれて、なんかやり遂げてくれた感があります。