【梓河人】ぼくとアナン (1日目)

ぼくとアナン (講談社文庫)

アナン!アナンじゃないか!
これはあの「アナン、」を作者の一人である梓河人氏がネコのバケツ視点で書いたという、児童書風味の確かそんなやつだったはず。
文庫化してるの見つけたら、アナンのこといろいろ思い出して思わず確保してしまったよ。


ちなみにアナンとは登場人物の名前です。クリスマスの夜、ゴミ捨て場に赤ん坊のころ捨てられていたのをホームレスに拾われるという出自を持つ。
そんな超ハードな難易度でスタートな人生ながら、ありえんくらいの純粋さで周りの人たちを幸せにしつつ健やかに成長していくピュアストーリー。それが上下巻構成の「アナン」 バケツってのは、アナンよりちょっと前に同じホームレスに拾われたネコの名前です。


「アナン」って結構謎な部分が多いまま終わっちゃったから、バケツ視点の「ぼくとアナン」で少しくらい分かったりしないかな。
ほら、ネコに向かってホームレスがひとり言漏らしたりしそうじゃない。そんな感じでさ。



うふふ〜、それにしてもアナンくんは相変わらずいい子だな〜。読んでる途中だけど、また「アナン」を読み返したくなってきた。
まあぶっちゃけるとこれ子供向けに修正されたやつだから、いっぱい堪能したかったら断然「アナン」なんだよね。