キぐるみ (で醜さを隠そうとした少年のはなし) (2日目)

キぐるみ―(で、醜さを隠そうとした少年のはなし) (文春文庫)

トシィーお前ダメだったかぁー
もうなんだか涙が出そうだぜー。


キぐるみ2日目、とか書いてますがホントは3日かけんのよね。昨日シャングリ・ラでハッスルしてる裏でも、ひっそりと着ぐるみを着た少年の話は進んですの。
少年はやがてヘンテコリンな町から出て行き、夢を求めて「外」の世界で頑張り始めました。
私、頑張る人ってスキよ。そんでもって自分の意志を持ってどんどん進んで行ったりしてくれたら、素直に惚れ惚れしちゃう。トシ君もそうなってくれないかなーってお祈りしてました。
いつかきっと…って思いながらダメダメ一直線だったトシは、少し運が無かったなぁって思う。夢も希望もあるんだけど、今一つパンチの強い後押しが来なくて少し進んではまた戻る。ちっさい挫折がある度に、ちっとばっかし泣きたくなるのよね。


その先どうなるか何となく分かってはいたけれど、コッチが分かってたって意味ねーんだよトシのあほんだらー。
突然世界が変わる第三章は、もういろんな想いが溢れて来て感動と言うか深く感じ入るというか。うむ。
取り敢えずカツコの事は途中で気付いてた。ホントは信じてもいい人間じゃないかって。ホントに純粋なんだなぁ、って。



物語的には哀しい気分になりましたが、こんな作品を書いた作者に出会えて良かったって思ってます。
作者の名前はわけわかりませんが、活動歴を見てもっとわけがわかんなかった。小説書いて漫画描いて絵画やって、あー絵上手だなーって思ってたらCD出しててファッションやって…ファッションってだけじゃ分かんネー。
本人のブログに堂々と写真が載ってたんで、それにモロモロぶら下げてイメージを安定。なんだかオモシロイ人だなぁ。
よーしじゃあ、今まで大人しくしてたけど最後に一言思いの丈を言って締めるかぁ。

こういう世界観もそういうの書く人も、ダイスキです。