静野さんとこの蒼緋 (1日目)

静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)

デビュー作「君のための物語」の独特の雰囲気に魅せらたのはいいけど、次が出るまで約一年待たせてくれるなんてやるじゃない。
という訳で、ぬはぁ!の人の新刊買ってきましたよ。続編じゃなくて新作ですよ。


この一年の間ですっかり電撃チックに染められた装いは、君のための物語で醸し出されていた魅力を微塵も感じさせない新鮮さです。
ある日突然自分そっくりの双子の妹がいるって衝撃の告白!僕がお兄さん?そんなもうそこにいるんだなんてお父さん心の準備が、そっくりってどの程度なんですか。
まあこれはお話ですからね、主人公そっくりで美人の妹が出てくるという話で落ち着きましたけどね。そのとき「自分そっくりの双子の妹かぁ」って想像しちゃうのは自然の摂理ですよね。
もし瓜二つだった場合を想像したらね、妹が気の毒でね、仕様が無かったんだ。男女の体格差は何ともしがたい。
あと性格も一緒だったら喧嘩した瞬間即死だね。自分を罵倒なんてマゾプレイ到底耐えられん。



そういう意味では喧嘩ばかりのこの双子、なんて恐ろしい事をしてるのでしょうか!
いつもならお約束で済ますようなニヤニヤする展開も、いつもとは一味違います。どうしても主人公の妹の姿に、気の毒な妹を当て嵌めてみたくなってしまうんだ。仕方無いよね。あ、殺意が…


強烈なまでの喧嘩っぷりに違和感も覚えながら、なにやら仕掛けが進んでる気配があります。なんだろう。
半分くらいで一旦区切りです。